在る

人は誰にも干渉せずに生きていく

誰かがいなくなったとしても

やらなきゃいけないことがある

それはあなたのためではなくて

他の誰かのためだよと

言われたあなたはせつない顔で

どこかとおくに行ったそうです

でもどうか忘れないで

あなたは一時でもわたしの目に映っていた

声を聞いていた 存在していた

これは確かなこと、だけど

アヤフヤでアイマイでわたしにしかわからない


この世界の中でわたしの記憶にしかない


存在